和歌山県日高郡美浜町
文室政彦 | ふむろファーム
マンゴー
令和2年3月に14年間、マンゴーの研究に励んだ近畿大学附属農場を定年退職し、美浜町煙樹ヶ浜に近い農地に140坪のビニルハウスを建て、マンゴー栽培を始めました。近畿大学に転職する前は、滋賀県職員を28年間勤め、試験場や普及センターなどで果樹の研究や地域の農業振興の業務に邁進してきました。マンゴーの研究は近畿大学に来てから始め、ポット栽培技術や音で果実の熟度を評価する技術の開発、新品種の育成を行ってきました。私が育成した2品種の内、1品種(るびぃ色の恋)が登録済みで、1品種(甘近星)は現在、審査中です。
わが国で栽培されているマンゴーの95%は、フロリダで80年程前に育成されたアーウィンという古い品種で、世界的には台湾と日本ぐらいでしか栽培されていません。果皮が赤いのでアップルマンゴーともいわれ、甘い香りとほのかな甘みが特徴です。生産者からしても、早生で、毎年安定して生産できる貴重な品種です。しかし、やや低糖度で、果肉に繊維が多く、比較的小玉果の多い品種でもあります。
紀州美浜しおさいマンゴーは熟しても果皮は黄色く、赤くはなりませんが、大玉で糖度が高く(18度以上で出荷、平均して20~22度)、繊維が少なく、香りが良いのが特徴です。令和4年に初収穫を迎えましたが、地元の方々にご好評をいただき、リピーターも増えてきました。令和5年2月に「よしの香」という名称で品種登録を申請、11月に官報に出願公表されました。他にも、紀州美浜みさきマンゴーは、果肉が柔らかく、極めてジューシーで、高糖度、繊維が少ない品種で、好評をいただいたので、12月に「ほほの香」という品種名で品種登録申請をしました。いずれの品種も樹上で完熟し、ネット内に自然落果したものを収穫し、消費者に届けています。
是非とも、お買い上げのうえ、ご賞味をいただき、新たな国産マンゴーの魅力を感じていただきたいと思っています。
特定商取引法に基づく表記
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