静岡県静岡市
藤田 匠 | 山翠園 藤田製茶
緑茶、自然薯
◆お客様へのごあいさつ
山翠園藤田製茶の藤田匠です。我が家は100年ほど前に曽祖父が家を興した時からの農家で、35年前に父が山翠園の名前でお茶の小売りを始めました。名前の通り、高品質な山のお茶にこだわって作っています。
◆ 農家になった経緯
農家に生まれ、幼少期から家業のお茶づくりを手伝っていました。理系で工業にも興味があったため、大学は工学部に入りました。しかし、就職活動が始まる少し前に、自分の大好きな我が家のお茶を父親の代で終わらせてはいけないと感じ、農業を継ぐことを決意。周囲からは「工学部出で農家なんて勿体ないから、一度は就職してみたら…」などの声もありましたが、必ず農業をやると決めた以上、その数年間の遅れが命取りになると思い、そのまま就農しました。就農して13年目になりますが、今でも在学中に学んだ分析手法や最適化の知識を生かし、どのようにすればもっと美味しい農産物を上手に作ることが出来るのか、日々研究しています。
◆山翠園のお茶・自然薯の紹介
山翠園のある静岡市葵区新間は、800年の歴史を持つ本山茶(ほんやまちゃ)産地に位置しています。本山茶は、静岡市内を流れる安倍川・藁科川流域の山間部のお茶を総称したもので、静岡県内のお茶づくりで最も歴史があります。寒暖差の大きい急峻な地形と、水はけの良い古い地質の影響で、香りがよく味わい深い、高品質なお茶が出来るところです。
山翠園のお茶は、自然に高品質なお茶が出来る産地であることを生かし、生の茶葉がもつ新鮮な香りと濃厚な味をできるかぎり製品に残す製法にこだわって作っています。生産農家直売だからこそ作り出せるこの味と香りを、是非楽しんでいただきたいと思います。
また、25年ほど前より、この地域に新たな特産品を生み出そうという取り組みも行っています。お茶と同じく水はけの良い山間部が適地である自然薯の栽培を行い、仲間の農家十数軒とともに、「ほんやまじねんじょ」を生産しています。「ほんやまじねんじょ」は特許取得の栽培方式「ほんやま方式」で栽培しており、灰汁が出にくく真っ直ぐで調理しやすいのが特徴です。全国的にも珍しい栽培方法ですので、是非一度食べてみてください。
◆伝えていきたいこと、信念
「自分が心の底から美味しいと思うものを、より安くお買い得に提供する」が、創業以来の我が家の信念です。品質に関わる部分、美味しさに関わる部分には手間やコストを惜しまず、広告宣伝やパッケージなど、美味しさに影響しない部分については通常、出来るだけ簡素にしています。「中身で勝負」がモットーです。ただし、ギフト用などのご注文の場合は、ご相談いただければ個別に対応させていただきます
◆ 今後の夢、展望
ここ数年は、後継者不足により、徐々に周りの農家さんが引退していきます。中山間地で高品質なお茶や自然薯が出来る一方、畑は狭小で傾斜もきつく、大型管理機を用いた機械化や農地の集積は難しい産地でもあります。そんな環境でも「自然薯とお茶の栽培を通じて地域の農業に貢献する」が私の思いです。そのためにも、多くの人にこの地域の農産物の魅力を知ってほしい、多くの人に飲んで(食べて)もらいたい。
それにより、我が家も共に働く仲間を増やしていけるし、周りに後継者も増えていく。結果的に地域の農業が次世代につながっていく。そんな未来を夢見ています。
特定商取引法に基づく表記
藤田 匠さんの投稿
-
-
-
-
-
みんなの投稿
-
-
-
-
-