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黒川京重

京都府京田辺市

黒川京重 | 京都れもん

レモン、ライム

◆お客さまへのごあいさつ 安心して皮まで食べられる檸檬「京都れもん」を作っています。 黒川京重 1951年生まれ。 京都・飯岡の農家に生まれ、ものごころついた頃から農業をはじめる。市役所で地域振興などに従事する傍ら、無農薬野菜栽培を15年、お米とお茶は50年に渡りつくっている。近年では、京田辺地域にて農業生産法人づくりを主導し、新しい農業の形を模索している。 ◆農家になった経緯 「京都れもん」は京都と奈良の中間にあり、歴史の息吹に靄がかすむ南山城の飯岡(いのおか)で作られている、京都初の無農薬レモンです。 京都は懐石料理の歴史とともに、賀茂茄子や九条ネギ、聖護院大根、水尾の柚など個性ある野菜や果実が多く、盆地という地形や豊富な地下水など自然環境がその成長を助けてきました。 南山城・飯岡(いのおか)地区は元古墳であり、日当りのよい斜面が多い丘陵地帯という環境を活かし、古くからお茶の栽培地であり「玉露」などを作ってきました。しかし、お茶は茶摘みや栽培のために多くの人手がいることや海外産の安価な輸入品なども多く近年は栽培が難しくなり、お茶農家が減少して荒廃地が増えています。 そこで、環境的には野菜や果物の育成に適している地域だからこそ、京都の名産となるような果物を新しく作りたいと、夫婦二人ではじめたのが「京都れもん」です。昔は気候的な問題もありましたが、近年の気候変化をこまめにチェックし、またレモン先進地である瀬戸田などを参考に、苗木の選定や適した土壌などの研究を重ね108本の苗木をひとつひとつ手で植えてスタートをしました。 しかし、思っていた以上に無農薬で育てる難しさや最低気温が下がると育ちにくくなる性質対策などもあり、土壌の改良をすること3年。そのなかで、様々な対策を試行錯誤しながらおこないました。冬には寒さ対策として天然のワラを土に敷き詰めて暖め、雑草対策には「ナギナタガヤ」という雑草が生えにくくなる植物を栽培して農薬を使わずに対応。どちらも土壌の養分育成にもつながる天然で体や植物に害がないのが特徴です。 このように、当初の思いが形になり、実現するまでに時間はかかりましたが、その分、身体に優しく、植物にも優しい、香り高くみずみずしい「京都れもん」が出来上がりました。 ぜひ、多くの人に食べてもらいたいと思います。 ◆生産物・地域の紹介◆(必須) レモンの輸入は97%といわれています。しかも、輸入品は収穫後に殺菌剤や防カビ剤などの農薬処理をして市場に出回るので少し心配です。一方、国内の生産は、広島県や愛媛県、和歌山県など比較的温暖な地域に限られています。レモンの耐寒性はマイナス3度といわれており、瀬戸内海の温暖な気候があっているのだと思います。 レモンの中でも耐寒性、耐暑性に優れているのが「リスボン」という品種です。トゲが多いのが気になりますかが、なんとか京都でレモンができないものかといろいろ調べました。レモンは、香りの強い果実のように思われがちですが、香りそのものは、皮の部分に大きく依存しており、できれば皮ごと食して欲しいとの想いから、無農薬で化学肥料を使わずに栽培することにしました。 レモンは、直接口に含む果実ですから、安心安全が第一です。レモンの樹を植えて、今年で8年目。昨年あたりからようやく安定して実をつけるようになりました。レモンの管理はすべて手作業で行っており、無農薬のため蜂が多く蜂に刺されたり、レモンのトゲに刺されたりしますが、レモンの花は、可憐で香りがよく、とても癒されます。 果実も丸みを帯びた紡錘形(ラグビーボール形)で先端に乳頭と呼ばれる突起があり、とてもかわいい形で愛おしさを感じます。
特定商取引法に基づく表記

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