長崎県長崎市
杉山和利 | 合同会社出津農楽舎
かんころ餅
-長崎県長崎市外海(そとめ) 世界遺産の出津集落の小さな工房でかんころ餅を作っています。2人で作っているので、大量生産ができませんが、一つ一つ心を込めて作っています。
かんころ餅は、長崎では、昔から親しまれている郷土食・ソウルフードです。
私たちの住む外海集落は、急な斜面に囲まれ、平地が少なく、田んぼが作れない大変貧しい地域でした。昔から、村人は、斜面にサツマイモを育て、湯がいて干して、カラカラに乾燥させて保存食にしました。これが「かんころ」です。そして、正月には、わずかな餅米に、かんころを合わせ、量を増し、お餅にしました。これがかんころ餅の発祥の謂れです。江戸時代、弾圧を逃れ、五島列島に移住した隠れキリシタン達が、このかんころの文化を五島に伝えたと言われています。歴史と人々の思いが詰まった長崎の伝統のかんころ餅。私たちは、かんころ発祥の地とも言われている外海集落に、このかんころ文化を残し伝承したいという思いで、ここでかんころ餅を作っています。
お芋と餅米と砂糖だけで作られた優しいお餅です。どうぞ、お召し上がりください。
出津農楽舎のかんころ餅のポイントは・・・
①安心な原材料
自家栽培の、農薬を使わずに作ったサツマイモと、合鴨農法で大事に育てた餅米と三温糖だけで作っています。サツマイモの一部は、ご近所のおばちゃんやおじちゃんが育てたものを譲り受けたものも含まれています。これも、農薬を使わずに育てたものです。
②甘さ控えめ
砂糖を少なめにしているため、芋本来の甘さや旨味を味わっていただけます。
③昔から伝えられたままの製法
一つ一つ、手作業で、皮を剥き、スライスし、かまどで茹でて、天日干ししています。それを、もち米と一緒に蒸籠(セイロ)で蒸して、練り合わせて、最後に杵と臼でつきます。
④全て手作業
原材料(芋・もち米)を作るところから全て手作業なので、しっかりと目と心が行き届き、安心して召し上がっていただける製品となっています。
小さいお子様のおやつにも最適です。どうぞ、お召し上がりください。
特定商取引法に基づく表記
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