和歌山県紀の川市
松原好佑 | まつばら農園
柿、はっさく、しらぬい、とうもろこし
【まつばら農園】
和歌山県紀の川市、紀ノ川が流れるこの土地は、果樹栽培にふさわしい肥沃な土壌と温暖な気候、朝晩の寒暖差に恵まれています。「まつばら農園」はそんな和歌山県紀の川市で、120年間果物を作り続けています。
6代目 松原好佑
「食は人の心を豊かにする」
これは、まつばら農園が大事にしている想いです。
野菜や果物を、贈ってくれたあなた、食べてくれたあなた、育てたわたし全員が笑顔になれるようにと心を込めて育てています。
【私が農家になった経緯】
約90年続く農家に生まれて、自然が大好きだった私は、幼い頃より両親の職場であった畑で1日を終える毎日でした。何かを育てると言うことが大好き(よく枯らしましたが)。いつかは両親の後を継ぐのだと思っていました。大学卒業後、会社員を経て、4年前より就農。まずは嫌いな柿を自分自身が大好きと思える程のものに育てるため、栽培方法を学習し、実際に取り組みました。いくつもの失敗を乗り越え、今では旨味が詰まったまつばら農園の柿が大好きとなり、本物の農家になれたと思っております。
【まつばら農園の物語】
この仕事をはじめたばかりの頃、育てた果物は組合を通して販売していました。そのため、食べてくれる皆さまの声や表情が分からず、「本当に美味しい果物を作れているのか?」と自信が持てないこともしばしばでした。
人が生活する上で欠かせない果物や野菜を作っているのに、「辞めたい」とすら思っていた当時の自分。やりがいを持てず、仕事を好きになれませんでした。
仕事が楽しいと思えるきっかけは、マルシェへの参加です。開催されていることを偶然聞き、「直接皆さまと関わってまつばら農園の評価を知るチャンスだ」と思いました。
マルシェではおひとりずつ試食を渡しながら、柿やみかん、はっさく、しらぬいを紹介させていただきました。「おいしい!」「嫌いだったのに食べられました」という嬉しいお声をいただいた一方で、「甘さがイマイチ」というお声も。
褒めていただけたことももちろんですが、正直な感想をいただけたことも貴重な経験でした。「食は人の心を豊かにする」という自分のモットーをもっと大事にしようと肝に銘じましたし、「自分の育てる果物や野菜がさらに美味しくなるように努力したい」と強く思いました。何より、嬉しそうに自分が育てた果物を食べてくださったこと、買ってくださったことが、とても嬉しくやりがいを感じました。
今は人を笑顔にできる「農業」という仕事が楽しくて仕方ありません。
「まつばら農園の果物を食べた方が笑顔になって、それを見た私たちも笑顔になれる」
そんな果物が作れるよう、今日も心を込めて「農業」と向き合っています。
【美味しさの秘訣】
〇人の都合に合わせない
農作物を育てる上で欠かせない菌や虫、土、植物。それぞれの状況に目を配り、果実と野菜がイキイキと育つような環境作りに努めています。1%でも美味しくなる方法があるならそれを試し、徹底的に美味しさを追求していきます。
〇摘蕾摘果の徹底
品目にもよりますが、全体の90%を収穫時までに落とし、選抜された残りの10%の果実に栄養を集中させて、果実の濃さと美味しさをより引き出しています。
○果物はひとつずつ、手選別でチェック
選別方法は味や日持ちに影響する工程。プロが果物に衝撃を与えないようにひとつずつ丁寧に選別し、良い状態の果物を見極めています。
○販売するものは、味に自信があるものだけ。
果物はその年の天候で味が左右されます。まつばら農園では、樹を一本ずつ試食し、自信を持って販売できるものだけをお届けします。
○旬を大切にする
果物や野菜は、「旬」がもっとも美味しい時期。タイミングを見計らって収穫しています。
○樹に声をかける
無事育ってくれたこと、そして私たちを育ててくれていること。そんな日頃の感謝の気持ちを私たちは樹にも伝えています。ちょっと変わってますか?(笑)でもこの方が美味しく育つような気がするんです。
これらの取り組みを積み重ねることで
皆さまの笑顔につながると信じております。
【これから】
「農業の楽しさ、カッコよさを伝えたい」
「農業」の楽しさと「カッコよさ」を伝えるのもまつばら農園の使命です。そのために収穫や剪定シバ集め、焚き火などの体験型イベントも開催しています。自分が誇りを持って仕事をすることで、農家の方に「仕事のカッコよさ」も伝えていきます。
特定商取引法に基づく表記
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