愛媛県今治市
吉川努 | 吉川自然農園
野菜セット 柑橘ミックスジュース 蜂蜜
吉川自然農園の吉川努です。神奈川から、瀬戸内海に浮かぶ大三島という島に移住しました。
柑橘が主産業のこの島で、穏やかな瀬戸内海や島影を眺め、潮風に吹かれながら、無農薬・無化学肥料で伝統野菜・柑橘の栽培と、養蜂をしています。
【からだは食べるもので作られるから】
僕が農業を始めたのは、ふたつの出来事がきっかけです。
ひとつめは、「食」への危機感です。
以前僕は、東京や神奈川で飲食業に従事していました。そのころの飲食業は、効率やコストなど経済性を優先した経営が主流となっていました。
そのことで、一番に犠牲になっていたものは、安全面です。 少しでもコストを下げる為に、化学調味料や添加物を使う。見た目の鮮やかさとは裏腹に、大切な人に胸を張って「食べて!」と出すことができなくなってきていました。
からだは食べるもので作られます。
こんな当たり前のことが効率やコストだけを重視した結果、上辺だけのものになってしまう。それが経営だし、しょうがないと思う反面、どうしても納得できない思いでいました。
そんな時、東北で地震がおきました。
これがふたつめのきっかけです。
「経済性を優先させる価値観は本当に正しいことなのか?」
地震やそれに続く一連の出来事は、そのことに対して大きく「NO!」と言っている様に感じました。
経済性を優先させる価値基準に置いたことで、いつしか自然はコントロールすべき対象となり、本来安全で安心であることが当たり前であるべき「食」も探さなければ見つからないくらい遠いものになってしまいました。
確かに経済性=お金は生きていくうえで必要です。
でも、価値観の一番である必要はないんじゃないか?
もし、自然と分かち合うことを1番においたら、なにを感じて、どんな暮らしができるんだろう?
そう思い始めたら止まらなくなっていました。
これが農業を始めるに至った原点です。
今は島の自然の中で、野菜を育て、柑橘を収穫し、みつばちから蜜をわけてもらう日々。
もちろんこれが正解!といった答えは、まだまだ見えてきません。
ただひとつ言えるのは、笑顔でいられる時間がほんとうに増えたことです。
【野菜との出会いを大事にしたい〜伝統野菜〜】
うちの野菜はとにかく個性的です。
なぜなら全国的にもめずらしい、「在来種」や「固定種」などの伝統野菜とよばれる野菜だからです。
一般に流通している「F1種」と呼ばれる人工的に交配された野菜は一切扱っていません。
なぜ大量生産ができ、品質も安定する「F1種」の種を使わないかと言うと、F1種の野菜では「たねとり」をして、次の世代にいのちをつなぐことができないからです。
「たねとり」ができなければ、野菜との出会いはたった半年で終わってしまいます。たねをまき、花が咲き、実をつけ、やがて枯れていく。一生懸命に大地に根を張り、私たちに実を分け与えてくれたのに子孫を残すことなく、ただただ枯れていく。しかし、「在来種」や「固定種」とよばれる野菜であれば、「たねとり」という行為を通して、次の世代、そのまた次の世代と脈々といのちという名のたねをつなげていくことができます。
そして、そのたねには、うちの畑で過ごしたすべてのことが記憶となって積み重なっていきます。
たった1つぶのたねが、5年、10年と長い時間を過ごしていく中で、少しずつ少しずつその土地の気候や風土にあったたねにかわっていく。
農家は野菜といういのちを育む、言わばいのちを扱う仕事だと思っています。その野菜のいのちをいただいて、人は自分達のいのちを育んでいます。
たねという名の大切ないのちは、途切れることなく、脈々と受け継がれてきました。そして、これからも未来へと受け継いでいくものです。
その一端をお手伝いできれば・・・。
そんな思いで野菜を育てています。
【一度きりしか味わえない〜柑橘ミックスジュース〜】
島の潮風と太陽をたっぷり浴びた柑橘を、ぜいたくに絞った柑橘ジュースです。
砂糖はもちろん、水も一滴も加えない、生の果実だけを絞った本物の果汁100%ジュースです。
そのため、毎年ジュースの味が変わります。原料となる柑橘の甘味や酸味が、毎年異なるからです。一度きりしか味わえない自然の恵みを楽しめる一品です。
もちろん、原料の柑橘も無農薬・無化学肥料で栽培しています。
【絶品のものだけを〜純粋みかんハチミツ〜】
ハチミツの食べ比べをしたことはありますか?
みつばちは、年中花の蜜を集めに飛び回っていますが、当農園では、みかんの花が咲く時期のハチミツしかいただきません。
それは、このみかんハチミツがとても淡い色で、爽やかな香りと甘さが絶品だからです。
みつばちが集めてくる花の種類によって、ハチミツの味は大きく変わります。
大三島には、主要作物である柑橘の木が至るところに植わっています。5月頃みかんの花が咲く時期には、島中が花の甘い香りに包まれ、みつばち達も精を出してみかんの花を飛び回り、たくさんの蜜を集めてきます。
みつばち達が集めてくれる蜜を、おすそ分けしてもらっています。
【肩の力を抜いて深呼吸、そんなひとときをお届けします】
当農園は、野菜をお客様一人一人にお届けする「宅配」という形にこだわっています。
東京で暮らしていた頃、自分は空を見上げることも、肩の力を抜いて深呼吸することも忘れ、自分を保つことで精一杯でした。ですが島で暮らし、感じられたことがあります。
それは、大三島でも東京でも陽はのぼり、季節は巡るということ。
そこには何の違いもありません。
ただひとつ違ったのは、空を見上げる余裕をなくし、かたくなったこころでした。
毎日の生活に追われると、やわらかなこころを持って、自然の移ろいを感じることは簡単ではないかもしれません。
だからこそ、島で採れた野菜を直接お届けしたいと思います。
野菜を通して、四季を味わい、風を感じて、旬の香りを楽しんでほしい。
忙しい日々の中、新鮮な野菜の詰まったダンボールを前に、肩の力を抜いて大きく深呼吸してもらえたら・・・。
そんな気持ちをこめて、お届けしています。
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