兵庫県洲本市
三崎咲 | 島ノ環ファーム
玉ねぎ、平飼いたまご
◆「小さく地域で循環する有畜複合農業」
島ノ環ファームの三崎咲です。2017年に夫婦で東京から淡路島へ移住。玉葱ニンニクを中心に、約10品目の野菜を完全無農薬で栽培してます。【小さく地域で循環する有畜複合農業】をコンセプトに。平飼いたまごの養鶏と、その堆肥を活用した露地野菜栽培を実践。鶏の飼料は、出来る限り淡路島の豊かな副産物を活用して自家配合しています。
◆10年越しで農業での想いを実現しました
私は農大卒業後、ヨーロッパの有畜複合農業を学びにスイスの農家民宿で働いてました。そこで環境や人体の健康へ配慮した農業、動物福祉の観点から100%平飼い養鶏を行う畜産など、日本との農業に対する意識の差を痛感。主人と結婚後は、八百屋で流通を学んだり野菜を多く扱う飲食店で働いておりました。主人の脱サラを機に、10年溜め込んだ農業への想いがスパーク!動物大好きな主人と淡路島へ移住し、共に理想の有畜複合農家を目指しています。
◆「御食国」淡路島の中山間地で
淡路島は年間を通して野菜栽培出来てるほど気候が安定し、自給率100%を超える食に恵まれた島です。古くから朝廷に献上する食べ物を納めていた為「御食国」と呼ばれていました。
一方で、一大産地のため大規模な農業が主流であり、環境に配慮した有機農業や無農薬栽培に対する理解が乏しいのも現状です。
私達は淡路島の中山間地で、耕作放棄された田んぼを開拓しながら畑に転作し栽培をしています。
また、農家の減少を目の当たりにし、農家は作物を栽培するだけだなく、里山や竹林など周囲の環境を守っていることを改めて気づかされました。そこで、耕作放棄地の再生や放置竹林を活用した竹チップ堆肥つくりなど、微力ながら地域の財産を守りたい想いで農業をしています。
◆小規模な農家だからこそ
私達が平飼い養鶏と組み合わせた野菜栽培を行う理由として、小規模な家族経営の農業はこれからの未来に必ず必要なものだと思っています。
気候変動が著しく災害も多発していますね。輸入飼料頼みの畜産も今後どうなるか分かりません。
少しでもいいので、身近に思える農家さんと直接繋がることをおすすめします。
それは私達も繋がりたいと思っているのです。
私達も都会に住んでいた頃、普段食べている農産物がどのような環境で育てられているのか、知りたくても分からない生産現場との距離をとても遠く感じておりました。
小規模な農家だからこそ、人との繋がりの濃さ、自然と共にある農業の姿を身近に感じて欲しいという想いです。
◆ぜひ農園に遊びに来てください
オープンな農園でありたいので、事前にご連絡頂けたら是非遊びに来て頂きたいですね!私達の育てた農産物を通じてたくさんの方と出逢いたいと思っています。また、生きている鶏を通して大人も子供も学べる「命を頂くワークショップ」を開催する予定です。普段食べているお肉は、生きている命だったということ。目まぐるしい生活の中、一度立ち止まって考え、再び皆で美味しく食卓を囲む機会を作りたいと考えています。
今後の計画→鶏活“トリカツ”の実施(卵採り体験、チキントラクター貸出、解体WSなど)、農業体験受け入れ、農産物加工品作りなど。
また、出来るだけ早く農業研修生の受け入れ農家となり、これからの未来に必要な若手農家を増やしていきたいです。
◆私たちの願い
【島ノ環ファーム】という名の通り、淡路島の豊かな副産物を活用して自家製肥料及び飼料を作り、野菜や鶏を育て、鶏舎から出た鶏フンは畑に返し循環させています。例えば放置竹林の竹チップは、鶏小屋の敷床、冬場の竹チップ温床、ボカシ肥料などあらゆる事に活用出来ます。
鶏の自家製飼料は、クズ米、米ぬか、ひまわり油粕、オカラ、魚クズなど出処のハッキリしているご近所さんから調達しています。地域の人達との環=“わ”によって成り立っているので、より大切に育てていこう!と思えますね。
今後こうした環=“わ”が自分達だけでなく、たくさんの人との共有によって拡がる事が私達の願いです。
特定商取引法に基づく表記
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