宮崎県日南市
山田尚紀 | 山田農場
鶏肉
◆【元営業マンの育てるこだわりの宮崎地鶏】
はじめまして。山田農場の山田尚紀です。宮崎県日南市で宮崎地鶏のみやざき地頭鶏(じとっこ)を育てる養鶏農家です。父と私の二人で月1,200羽程の鶏を育てています。
◆【農家になったきっかけ】
大学卒業後、地元の企業で営業マンとして7年間働いていました。同時期に父が脱サラして養鶏を始めたのが14年程前で、休日に自分たちで鶏舎を建て、鶏の世話をしていました。すべてが未経験だったので、台風の時に鶏舎が崩れたり、管理ミスから鶏を死なせてしまったりと、思い通りにならないことばかりでした。父も私も生き物を育てるという仕事は初めてだったので試行錯誤の日々が数年続きました。
お取引先が増えるにつれて飼育羽数が増え、父一人では手が回らなくなったのをきっかけに私も仕事を辞め、飼育に携わるようになりました。
最初は農業、特に畜産業なんて儲からないし休みもないのでマイナスのイメージしか持っていませんでしたが、家族や周りの人たちに支えられながらやってこられたこの事業を成功させたいという気持ちや食べたお客様に美味しかったと言っていただけることで、もっと多くの人にみやざき地頭鶏(じとっこ)を食べてもらいたいという気持ちが強くなりました。
◆【宮崎県産ブランドとしての誇り】
日南市は海と山に囲まれた農業の盛んな地域です。宮崎市から海岸線を1時間程南に下る途中には、観光名所の波状型に広がる岩“鬼の洗濯板”や世界で唯一イースター島が許可した完全復刻のモアイ像が目に飛び込んできます。また、広島カープや西武ライオンズのキャンプ地としても有名です。そのような自然や気候に恵まれた土地でみやざき地頭鶏(じとっこ)を育てています。
みやざき地頭鶏は、その昔、美味しい地鶏を当時の地頭職に献上していたことが由来とされる、天然記念物「地頭鶏」を原種鶏として、県が交雑種の開発に取り組み、平成16年に名称を定められました。ちょうど父が農場経営を始めた年のことでした。
また、飼育基準として全期間平飼い飼育でオスは120日、メスは150日の間、飼育密度は1㎡当たり2羽以下と決められています。(通常の地鶏の規定75日以上、1㎡当たり10羽以下とする)鶏たちは、広大な土地でストレスなく育ち、健康的でバランスの良い身体になります。肉質は柔らかさの中にも適度な歯ごたえがあり、噛めば噛むほど口の中に広がる濃厚な脂の旨味が特徴です。
◆【農業を就きたい職業No.1へ】
私が農業に就いて学んだことは、社会に出て働くためには教育が必要なように、人が生きていくためには“食育”も大事なことだということです。働くためには健康でなければならない。健康であるためには食べなくてはならない。現代社会において古き良き日本の食文化をもう一度見直さなければいけないと考えています。しかし、一次産業を担う農業は人手不足や後継者問題の危機に直面しています。その為には、農業の良さや必要性をもっと多くの人に伝えていくことが必要不可欠だと思っています。一人の力で変えられることは少ないと思いますが、協力し合うことで日本の農業は必ず変わると信じています。そして、この仕事を通じて出会った人やこれから出会う人との繋がりを大切にして、次の世代の子どもたちに農業をやりたいと思ってもらえるような取り組みを考えていきたいです。
◆【養鶏場の一日】
農場には、出荷までに5ヶ月かかるため、ヒヨコから出荷鶏まで5段階に分けた鶏たちがいます。私は主にヒヨコから2ヶ月目までの鶏を育てています。毎朝農場に行って最初にすることは、雛小屋の温度を確認することです。孵化したばかりのヒヨコは体温調節が十分にできないため、最初の温度管理が重要です。30℃の室温に保てるように一日に何度も様子を見に行きます。日に日に成長するヒヨコに合わせて温度や餌・水の量を変え、病気を防ぐために床面が出来るだけ乾燥するように換気や衛生面に気をつけながら、徐々に外の環境に近づけていきます。餌やりが終わると次のヒヨコを受け入れる準備をします。出荷の終わった鶏舎を片付け鶏糞を取り除き、綺麗に水洗いや消毒等をした後、新しい土を敷き詰めます。そこにまた新しい雛小屋を準備するといったローテーションを繰り返し行っていますが、育て方には常に健康な鶏が育つよう新しい方法を模索しています。
生き物の育て方に正解はありません。常に鶏たちの様子に目を配り季節や時間、場所など様々な観点から、飼育環境を整えてあげることが大切だと考えています。
手間隙かけて育てたみやざき地頭鶏を是非、ご堪能ください。
(ポケットマルシェ事務局からお知らせ)
商品の発送は山田農場からではなく(株)地頭鶏ランド日南より行われます。
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