青森県三戸郡田子町
大久保悠紀 | オーク牧場
にんにく
2020年に就農し、青森県の田子町(たっこまち)でにんにくと和牛の生産をしています。牛たちから生み出される堆肥をにんにく畑に還元し、環境に負荷のない形でにんにくや牛を育てる方法を、日々模索し実践しています。
本場、田子町のにんにくを皆様に食べていただき、厳しい環境が生み出す甘みや、採れたての生にんにくのみずみずしさを実感していただければ幸いです。
【にんにくの一大産地、青森県田子町】
オーク牧場のある田子町(たっこまち)は、青森県の南側に位置し、岩手県と秋田県との3つの県境に位置しています。町のほとんどが山林で、夏の夜には田んぼにホタルが飛び、夜空には天の川が見られる、美しい自然が自慢の町です。
田子町の北側に位置する大黒森という山のふもとに、オーク牧場があります。この山から流れる雪解け水やきれいな空気、そして豊かな大地の恩恵をたっぷりと受けて、美味しいにんにくが育ちます。
青森県はにんにくの生産量日本一であり、その中でも田子町で生産された「福地ホワイト六片種」は全国的に見ても高品質であると評価をいただいております。雪のように白く、風味が豊かで、ずっしりと重い。にんにく日本一の町のにんにくを是非味わっていただきたいと思います。
【厳しい自然の中で蓄えられる甘み】
オーク牧場の夏は短いですが、真夏には35度を超え、暑くて寝苦しい日もあるほどです。冬はマイナス15度まで下がり、日中の気温が零下の日が数か月も続きます。
このような厳しい自然の中でも、にんにくは元気に育ちます。秋に種を植えると数週間で葉が出てきますが、すぐに冬がきて緑の葉の上に雪が積もります。その雪が厚く積もることで、寒風から葉を守ってくれるのです。雪の下でも凍らないように、にんにくは体に糖分を貯めこんでいます。春が来るとまた葉の生長が始まり、大人の足の丈ほどの高さまでぐんぐん伸びていきます。そして初夏の日の光を浴び、大地の栄養をしっかりと蓄えた立派なにんにくになるのです。
【良質な堆肥がおいしいにんにくを作る】
にんにくは10月の種植えから6月の収穫まで、9か月という長い間ずっと土の中にいて、栄養を吸収し生長を続けます。そのため、途中でにんにくがエネルギー切れにならないように、土にもたくさんの養分が必要です。
私たちは、その土の栄養を牧場の牛たちの堆肥からもらっています。牛たちから出たもの(排せつ物)は、数年かけて完熟堆肥になります。この堆肥を畑に戻してにんにくを育てています。
このようにして生まれた堆肥は、植物の繊維を豊富に含んでおり、土の粒が大きく柔らかいのが特徴です。オーク牧場の畑を歩くと、ズボズボと長靴が土の中に入ってしまうくらい、とても柔らかく温かいです。このふかふかのベッドの中で、にんにくは大きくのびのびと育ちます。完熟堆肥をふんだんに使用しているため、収穫の直前までたっぷりと栄養を吸収することができるのです。
オーク牧場では、牛の飼育だけでなく、病気の予防や治療も、専属の獣医師である農場長が行っています。堆肥を生み出してくれる牛たちの管理も自分たちで行っているので、オーク牧場の土は安全だと自信をもって言うことができます。
【希少な生にんにくを届けたい】
にんにくの収穫時期になると、町のあちこちで「生にんにくあります」といったのぼりが立っているのを見かけます。にんにくを売っているお店の前にはたくさんの車が停まり、他県からも例年たくさんの方がお買い求めに来ていただいているようです。その光景を見て、いつも「ここまで足を運んでいただくのは大変ではないか」と気がかりに感じておりました。
昨今の事情ゆえ、遠方からお越しいただかなくとも、たくさんの方に田子町のにんにくを楽しんでいただきたい。採りたての生にんにくを食べた感動を皆様にも味わっていただきたい。そういった思いで、産直サイト上での販売を決意いたしました。
特に、収穫期の限られた期間に採れる「生にんにく」は絶品です。一般的に流通しているにんにくは、日持ちするように収穫後に乾燥させますが、生にんにくは乾燥処理を行わないため、よりフレッシュで香り高くジューシーな味わいになっています。収穫期の前半2週間の、天気に恵まれた日にしか採れません。希少な生にんにくを、是非一度お召し上がりください。
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