茨城県つくば市
大木一真 | トコトコファーム
にんじん、枝豆など
◆お客様へのごあいさつ
こんにちは。トコトコファームの大木一真と申します。
東京都出身。
もうすぐ2歳になる娘と妻の3人、茨城県つくば市に暮らしています。東京で生まれ育ったので、地方の直売所にあるような新鮮な野菜に羨ましさを感じて育ちました。
自分が農業を営む上では、同じように感じている方に、収穫から1日という高い鮮度でお野菜を届けられたら嬉しいという想いを強く持っています。
ポケットマルシェを利用することによって、高い鮮度でお野菜を届けることが可能と思い、登録しました。たくさんの方に喜んでもらえるよう、日々野菜に向き合い、味にこだわった野菜をお届けしますので是非お試しください。
◆農家になったきっかけ
海外での単身赴任などの機会が多い仕事の中、
結婚や、子供を授ることを通し、
人生の時間の使い方を考え直し、
学生時代に経験した“農の喜び”を思い出したことがきっかけです。
学生時代には、専攻していた化学という学問への極端な反発からか自給自足に興味を持っていた時期があり、
WWOOF(農作業を手伝う代わりに無料で農家に泊まるコンセプトの、農家と旅行者を結ぶ国際的なNGO)を利用したオーストラリアでのファームステイ、
東京の五日市地方の畑を借りての1年間の野菜づくりを経験する中で、
自分の育てた野菜を畑で食べることの美味しさと、
その野菜で友人や家族に喜んでもらったときの感動が今でも心に残り、
自分の知力と体力をフルに使って日々挑戦できる仕事として、
自分にとってWork as Lifeにできると感じたのがきっかけで、
本格的に農業の道に入りました。
◆生産物、地域の紹介
にんじんのみでも、安心して十分な甘みと旨味で美味しく召し上がって頂けるよう、化学肥料と農薬を使用しない栽培方法にて、品種選びと土作りに取り組んでいます。
<品種選びについて>
スーパーなどでは「にんじん」とだけ表記されているかと思いますが、日本で販売されているにんじんの品種は数十種類もあり、その中からそれぞれの農家が独自の基準で品種を選んでいます。形の良さを重視した品種、病気に強いことを重視した品種、肥大性の良さ(大きくなりやすさ)を重視した品種などが多いですが、トコトコファームでは”味”を重視した品種を選んでいます。 それがお客様に喜んで頂ける最も大事な条件だと考えているからです。
<土作りについて>
土作りについては、一切の農薬は使わず、堆肥とともに乳酸菌や酵母菌なども土に混ぜ込むことで言わば“善玉菌”が優勢になるよう、工夫をしております。
◆伝えていきたいこと、信念
①ある大手スーパーの青果担当の方とお話しした際に、仕入れた野菜の6割は廃棄していると聞き、大きなショックを受けました。日本全国で、また視野を広げれば世界中で大量の化石燃料を使って、多大な労力が費やされて出荷された野菜の半分が廃棄されているなんてと。。。
理由を聞くと、陳列棚が常に満たされていないと、「品揃えが悪い」とお客さんが来なくなってしまうからとのことでした。自分自身も、顧客の立場でお店に行った時に、確かにそんな心理が働くことがあると反省。。。と同時にとても複雑な気持ちを抱いていました。
単純計算で出荷量が半分になったら農家の売上が半分になってしまうし、売上を保つためには単価が倍にならないと成り立たないし、、、 どちらも現実的では無さそう、、、
農業者の立場としては、やはり育てた野菜がお客様の手元に届き、食して頂き、喜んでもらえてこそ、仕事を全うできたと思えるし、また明日も頑張ろうと思えます。
上記の社会課題についても、消費者の方と直接的な繋がりが持てる形が、一つのベターなアプローチだと感じているので、ポケットマルシェで皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。
②微生物を尊重したい
学生時代、卒業論文では、排水を浄化してくれる微生物を取り扱っており、そこで、小さな微生物の大きな働きと多様性を肌で感じました。
また、近年、腸内フローラという言葉が一般化しつつあるかと思いますが、腸内を始めとし、肌で生きている常在菌など、人間の体の各所に多くの数と種類の微生物が存在し、共生していますよね。腸内の善玉菌と悪玉菌の関係が有名かと思いますが、そのバランスが崩れると体調を崩したりしますよね。
それは土の中においても、そして植物、野菜の体の表面においても同様なんです。
1gの土の中には、個体数にして100万〜1000万もの微生物が存在すると言われていますが、これらのバランスが野菜にとっての”善玉菌”が優勢になるように世話をすること。
それが農家の役目であり、野菜への結果へ直結することだと信じています。
◆今後の展望、夢
どんなに新鮮な状態でお野菜を届けようとしても、つくばと東京には60km以上の距離があります。どんなに努力しても、この物理的な距離は縮められず、距離があれば運ぶための時間も必要になってきます。
でも、農業者として日々思うのは、畑で収穫してその場で食べるお野菜が最も美味しいということ。やはり畑にお客様に来てもらってベストな状態の野菜の味を楽しんでもらいたいという想いがあります。ゆくゆくはそんな想いを形にして行きたいです。
<近隣のエリア内での資源の小さな循環を生み出す>
近くの雑木林には栄養豊富な落ち葉と腐葉土が、材料にこだわったお豆腐屋さんからは良質のオカラが、米農家さんからは米ぬかやモミガラ、稲わらが、お蕎麦屋さんからはかつお節が、、、などなど、野菜が美味しくなる元となる肥料の原料は色々とあるはずです。
化学農薬が大量に出回る以前は、そんな身近な資源を再利用して美味しい野菜づくりが行われていたのだと思います。
◆農業を営む上での3つのテーマ
①味
小さい規模だからこそできる、味にこだわった品種選びと、適切なタイミングでの収穫を大事に、野菜そのものの味を楽しんでもらえるよう、栽培、収穫後の選別、そして鮮度が落ちにくい形での出荷作業に精進していきます。
②健康
「健康な身体は健康な野菜で育つ。健康な野菜は健康な土から育つ。そして健康に育った野菜は美味しい。」
という考えを念頭に日々、野菜と土をとりまく環境に向き合って行きます。
③地元(東京エリアとつくばエリア)
生まれ育った東京エリアの方には、高い鮮度のお野菜で喜んでもらえるよう精進していきます。
ご縁あって農業をさせて頂けているつくばエリアには、美味しい楽しいを提供することで恩返しができれば幸いです。
特定商取引法に基づく表記
大木一真さんの投稿
-
-
-
-
-
みんなの投稿
-
-
-
-
-