熊本県熊本市

牧野公紀

牧野農園

スイカ

◆7人家族のうち4人で西瓜を栽培しています
牧野農園の牧野公紀と申します。熊本県出身、熊本県在住です。現在7人家族で、子育て中の妻を除く4人で西瓜120aを施設栽培しております。

◆地方銀行員をやめ、実家の家業である西瓜農家を後継
大学卒業後、地元の地方銀行に勤務しておりましたが、様々な業種の事業主さんとお話しして行くうちに、実家の家業である西瓜農家を後継したいという思いが大きくなっていき、2015年に就農致しました。農家の長男として生まれた私ですが、学生時代には農業という仕事を出来るだけ遠ざけていたように思います。一度は自ら絶った農業という生き方。今では農業の魅力に今はすっかり取り憑かれています。家業を何十年と守り続けて来た家族に心からの尊敬と感謝を感じています。

◆人間にとっては厳しい気候が西瓜を甘くします
熊本市北区植木町は、県北部の山あいに位置し、盆地状の地形から夏場は強烈に蒸し暑く、冬場には氷点下の厳しい寒さが押し寄せます。人間にとってはなかなか過ごしやすい気候とは言えないのかもしれませんが、この厳しい気候変動こそが私たちの作る西瓜にとって重要な要素なのです。施設栽培を前提とした西瓜は、冬季の冷え込みに対してはビニールの多重被覆に加えて、暖房設備を利用して最低気温を10度位以上に管理し、日照の良い昼間には35度程度に上がります。この気候と重油に守られた施設内の寒暖差は西瓜の果実に高い糖度をもたらします。当地での西瓜の旬が、春先・晩秋であることは気候の寒暖差が大きい時期と重なっているのです。

◆重たくて甘くて思い出に残る大玉西瓜を作り続けます
近年では、1玉10キロを超えるような重量物である西瓜を生産する農家は、当地を西瓜の名産地に育て上げた父親世代の高齢化に伴い、減少の一途を辿っています。キュウリやナス、トマトといった軽量の一般野菜の栽培に切り替える農家が増えていることは自然な流れかも知れません。しかし、私が幼少の折から食べ続けて来た、大玉西瓜の味は、紛れもなく本物の味で、西瓜農家の減少に伴って西瓜を口にする方も減ってしまうのは私の地元が個性を一つ減らしてしまうような淋しさを覚えます。私は、この土地で、最後の1人になっても、腰が曲りくねっても、重たくて甘くて思い出に残る大玉西瓜を作り続けます。

◆新規雇用者にとっても魅力ある職業に農業を育てていきたい
植木町に先代達が長い時間と情熱で築いて来た西瓜という系譜を守りつつ、自分たちはそのブランドにしがみつくだけではいけないと思っています。耕作放棄地等を活かし、西瓜栽培とは時期の異なる新たな看板作物を作らなくてはならないと思っています。就農者が減ればこそ、なおさら一人当たりが担うべき役割は増大するわけで、今までと全て同じでは収量もしくは品質のいずれかを落としてしまうのは自明です。これは、農業に限ったことではなく、他産業が時代の変化に合わせて目まぐるしく業態を変えていることと同じです。そのために、私達農家も物理的な限界にぶち当たる前に、現状の限られた労力だけでなくで、新規雇用者にとっても魅力ある職業に農業を育てていきたいというのが、私の生涯を通しての夢です。

◆数少ない若手グループで、景観維持を頑張っています
前段でもお話ししましたが、私たちの地域では後継者不足から、耕作放棄地が物凄い勢いで増加しています。農業としての損失以前に我が国の景観を大きく損なっているように思えてなりません。そのため、数少ない若手グループで、耕作までは手が及ばないものの、トラクターで耕耘と草刈りを定期的に行い、景観維持だけでもと思って頑張っています。皆さんも日本の美しい田園風景に思いを馳せてみてください。

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