滋賀県東近江市
松本真実 | 野菜と旅する
人参、さつまいも、里芋、日野菜蕪、白菜
◆こんにちは、菜園『野菜と旅する』の松本真実です
鈴鹿山脈の麓、滋賀県の東近江市で、夫と共に1町5反ほどの農地を耕しています。農山村を訪れ、人と野菜の営みに触れる中で、市場には出回らないけど魅力が溢れている野菜にいっぱい出会いました。そんな在来野菜達を、まだ見ぬ人々に届けたいと願って日々大地と向き合っています。
◆未来に種を繋いでゆく旅がしたい
在来野菜の魅力にとりつかれたきっかけは、滋賀県の「嫁入り茄子」について書かれた小さなエッセイからです。かつて福井から京都を繋ぐ鯖街道に、家宝伝来の茄子の種を嫁入り道具に持たせる村があったというのです。お嫁さんと一緒に、茄子も新たなパートナーと出会い子孫を残す。そうやって大切に守られ栽培された野菜たちが、農山村の人々の命を繋ぐ糧となった。そんなお話でした。
それから種の研究調査に同行させてもらううちに、多くの個性的な野菜に出会って種を譲り受けるようになりました。私も野菜と共に、未来に種を繋いでゆく旅がしたい。そう思って有機栽培の盛んな三重県伊賀市で2年間の農業研修を受け、その後縁あって東近江市で独立就農しました。森に囲まれた農地を紹介され、村人からは忘れ去られたようなその場所を開墾して種を蒔き始めてから3年目になります。
◆山に囲まれた近江平野で
四方を山に囲まれた滋賀県の近江平野は米どころで、また古くから日野菜などの漬菜を京の都に提供してきた産地です。そんな近江平野のひとつ、鈴鹿山系・奥永源寺からの豊かな水を受けた東近江市でかぶ・大根・人参などの根菜類、いんげん・大豆・そら豆など豆類、スイカやまくわ瓜などを栽培しています。
在来野菜はまだ作付の半分ほどですが、種採りを続けながらこの土地のこの場所に合った作物を育んでいます。
◆在来野菜だからこそできる仕事
苦くて生食には向かない在来のキュウリは、現在の食生活の中では扱いにくいものです。ですが、家庭でさっと漬物にされたキュウリは、食卓に安心感をもたらす存在です。漬物をおかずに、お味噌汁と御飯ですます農家のお昼ご飯は、簡単なものですがそれだけでも十分に豊かで、元気になれます。(私自身、猛烈サラリーマン時代を振り返って考えるのですが)忙しい日々だからこそ、漬物をつける文化は貴重なのではないでしょうか。個性的で味わい深い在来の野菜だからできる仕事が、まだまだ食卓にあるのではないかと考えています。
◆地域の資源で伸び伸びと育てています
地域の資源で作る事にこだわり、農薬化学肥料不使用で栽培しています。一番野菜が伸び伸びと育つ時期に育てていますので、旬の味を楽しんで下さい。
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