2025.3.30
美味しいみかん作りのために ~陽だまりファームの土壌診断と肥料の工夫~
農業において、土作りは作物の品質を左右する重要な要素です。特に果樹栽培では、毎年の収穫に影響を与えるため、土壌の健康状態をしっかりと把握することが求められます。陽だまりファームでは、美味しいみかんを安定して生産するために、毎年欠かさず土壌診断を行っています。今回は、土壌診断の意味と必要性、そして陽だまりファームの肥料の使い方についてご紹介します。
土壌診断とは?
土壌診断とは、畑や果樹園の土の状態を科学的に分析し、作物にとって適切な栄養バランスが取れているかを調べることです。診断では、以下のような成分を測定します。
• pH(酸度):土の酸性・アルカリ性の度合い
• 窒素(N):葉や茎の成長を促す成分
• リン酸(P):根の発達や果実の品質向上に重要
• カリウム(K):樹勢を保ち、病害に強くする役割
• カルシウム、マグネシウムなどの微量要素:植物の健全な生育を助ける
土壌診断の結果に基づいて、不足している成分を補い、過剰な成分を抑えることで、よりバランスの取れた土作りが可能になります。
土壌診断の必要性
土壌は目に見えない部分が多く、見た目だけでは栄養バランスの偏りに気づくことができません。診断をしないまま肥料を施すと、
• 必要以上に肥料を与えてしまい、環境負荷がかかる
• 必要な養分が足りず、作物の生育が悪くなる
• pHのバランスが崩れ、根が十分に栄養を吸収できなくなる
といった問題が起こる可能性があります。適切な施肥を行うためには、土壌の状態を把握することが不可欠です。
陽だまりファームの肥料の使い方
陽だまりファームでは、土壌診断の結果をもとに、必要な栄養素を補う形で肥料を使っています。主な工夫として、
1. ミネラルバランスを考えた施肥
化学肥料や堆肥を使用せず、必要なミネラルを適切に補給することで、土壌のバランスを整えています。
2. pH調整のための石灰資材の適量使用
土壌の酸度を適正に保つため、必要に応じて石灰や苦土石灰を施し、みかんに最適な土壌環境を整えています。
3. 根の健康を考えた施肥
窒素やリン酸の過剰投与を避け、根が健全に育つような肥料設計を行っています。
4. 葉面散布の活用
収穫時期や成長期に応じて微量要素を葉面から補給し、バランスの良い生育をサポート。
まとめ
美味しいみかんを作るためには、木の状態だけでなく、その土台となる土の健康を守ることが重要です。陽だまりファームでは、毎年の土壌診断を通じて土の状態を確認し、適切な肥料の使い方を工夫しています。これからも、自然と調和しながら、安全で美味しいみかんを皆様にお届けできるよう努めてまいります。
みかんの味は土から——土作りにこだわる陽だまりファームの挑戦は続きます!
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