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大和田信行

岩手県陸前高田市

大和田信行 | 大和田牡蠣養殖所

真牡蠣,岩牡蠣

大和田牡蠣養殖所の大和田信行です。岩手県陸前高田市米崎町で牡蠣の養殖をしています。 【震災からの復活】 東日本大震災の前年の3月末までシステムエンジニアをしていましたが、父の稼業を継ぐためにUターンしました。 ですが、大震災で、すべての設備や漁船、そして、父を亡くしましたが、諦めずに父の遺志を継ぎ、牡蠣養殖の再開を決意しました。現在は、すべての設備は普及し、震災前以上の水揚金額まで回復しています。 2019年から、人手不足と、諸事情により、生食用殻付牡蠣の共販を辞め、主力商品を加熱用むき身とし、今後はシングルシードを増産する方向で頑張っています。 生食用殻付牡蠣について、ポケットマルシェなどネット販売もしくは、直接取引のみにすることにしました! 【挑戦するから面白い!】 従来からの生産方法ばかりではなく、SDGsに賛同し、さまざまな環境問題や人口減少社会でも生き残れるような将来性のある牡蠣養殖業を目指して、新しい生産方法や本当に美味しい牡蠣が生産できるように日々いろんなことに挑戦しています。 ・シングルシード方式が生き残りのカギ 自分は、最先端の養殖方法であるオーストラリア式牡蠣養殖を取り入れたシングルシードに注力しています。 日々、シングルシードに関することに研究や試行錯誤しており、どうしたら生産性の改善や環境問題への対応、衛生面を改善していけるか考えています。 ・参入しやすい環境作り 自分もUターンで牡蠣養殖に初めて携わったので、強く思うのですが、既存の漁業者は排除性が強いと思います。 ですが、それでは漁業の将来性はなく、その意識をぶち壊していかないといけないと感じています。 そのためにもオーストラリア式シングルシード養殖を成功させて、投資がすくなくても参入しやすい環境作りをしていきたいと少しずつ活動しています。 【自然の恵みの賜物 広田湾米崎産の牡蠣】 リアス式海岸で有名な三陸海岸の岩手県沿岸最南部に位置する広田湾は、自然豊かな氷上山などの山々、清流・気仙川からの豊富な栄養がたっぷり流れ込み、静穏性の高い漁場から牡蠣の養殖に適しています。 この素晴らしい漁場のなかでも米崎地区の牡蠣は、筏ごとの生産数を制限し、過密養殖しないことと、また温湯処理により、牡蠣の雑物の除去により、牡蠣の一粒ずつに栄養がいきわたるように生産していることが特徴で、東京中央卸売市場でもトップクラスの評価をいただいています。 【牡蠣の味わい】 牡蠣は、季節で味が変わります!ぜひ、その味わいの違いを楽しんでください‼︎ 10月〜11月:まだ身入りが浅く塩味が強い 12月〜 3月初旬:牡蠣の旬。牡蠣らしい味が楽しめる 3月中旬〜5月初旬:最もプリプリで、濃厚な味わい 5月中旬〜7月中旬:産卵のため卵化し、クリーミーな味わい。好みが分かれる。 7月下旬〜9月:放卵や放精し、身が痩せて水っぽくなる。 卵化や放卵して身痩せする5月〜9月は、出荷できない時期でしたが、近年の輸送技術や衛生面が向上しつつあり、一年中、殻付牡蠣が販売されるようになってきました。 ですが、それは本当に美味しい牡蠣でしょうか? 私がオススメする美味しい時期は11月〜5月初旬です‼︎ 本当に美味しい時期に、本物の牡蠣を提供できるように日々頑張っております。 【りくたかプレミアムオイスター】 世界的に最先端の養殖方法であるオーストラリア式牡蠣養殖を取り入れて、シングルシード牡蠣を試行生産しています。 このシングルシード方式は、稚貝の段階から、一粒で生産する方式で、SEPA社のバスケットという籠で、ランブリング(転がす)しながら、育成することで、身入りや形状が素晴らしくよく、生産数も管理しやすく、約一年で出荷できることから、環境負荷も少なく、次世代の養殖方法です。 まだ試行段階で生産量が安定していませんが、2018年秋冬シーズンから、『りくたかプレミアムオイスター』というブランドを立ち上げて限定販売する予定です。
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