いつもポケマルを見に来てくださって、ありがとうございます。
ポケマルでは、毎月、生産者さんにたくさんの「ごちそうさま」を伝えたお客さまを、MGU(Most Goch-ed User)として勝手に表彰させていただいています。
開始から半年が経ち、ポケマル愛好家さんとお話すると「あのMGUの○○さんね」という会話が聞こえてくるほどに、お馴染みのコンテンツになってきているのを感じます。編集部としてはうれしいかぎりです。
しかし! みなさんが気になっていること、もうひとつ、ありますよね……?
「生産者さんのランキングはないの?」
この禁断の領域に、今回はひとつの風穴を開けたいと思います。
……とはいえ、ポケマルは生産者さんどうしを金額で競わせたり、「レビュー」と呼ばれる消費者側からの一方的な格付けをするサービスではありません。
作り手と食べ手が食べ物の恵みをとおしてつながり、収穫の喜びや不作の悲しみを共有できる……。そんな幸せな場作りをするのがポケマルの役割です。
ただ、その一方で、新しくポケマルを訪れたお客さんからは、「多すぎて何を買えばいいのかわからない」という声をいただいています。
はじめてのポケマル体験をより良いものにしたい……そのためには、ランキングのようなものを公開するのは避けて通れないことなのだと思います。
5/24日現在、640名の登録生産者からの937出品がひしめく日本最大のオンラインファーマーズマーケットに成長したからこそのジレンマともいえます。
客観的で、できるかぎり円満なランキング……編集部は少ない脳みそをつかって、文殊の知恵で考えました。
そして、編み出しました。
投稿率×販売数×ヒミツの定数
販売数だけでなく、購入したお客さんからごちそうさま投稿をもらえた率も加味した、ポケマルオリジナル計算式です。
生産者さんとお客さんが集える場であるポケマルコミュニティならではの究極の計算式……だと思うのですがいかがでしょうか。
それでは、初のポケマル生産者さんランキング、はじめてみましょう。ドキドキ。
* * *
水上の生産者編
👑 第3位…と、初回から波乱が!
なんと3人の漁師さんが37.6Pで同率2位となりました。
まずお1人目は......
👑 第2位:石野智恵さん 37.6P
Producer

石野智恵(有限会社石野水産)|広島県呉市
広島県最南端ちりめん網元石野水産の石野智恵です。生まれたのが、ちりめん網元。ちりめん漁師さんなのに女性!?とよく言われますが ちりめん網元は漁と加工の両輪!漁は弟と、父が行い、獲れたてのちりめんを工場に直送しています。
石野さん、おめでとうございます!
旬を限定した鉄釜ひじきやアカモクなど、瀬戸内の恵がつまった商品は見ているだけでお腹が減ってきますね。
これからの季節、スーパーで実山椒を目にする機会もあるかもしれません。そのときこそ、石野さんのちりめんと一緒にちりめん山椒にしたい。そんな野望をいだいています。
続いて2人目は......
👑 第2位:高野粋さん 37.6P
Producer

高野粋(高野漁業)|北海道小樽市
北海道、小樽市で漁師をしております、高野と申します。1年を通してタコ漁とカレイ刺し網漁をしています。夏には、ウニやナマコなど、冬には、ヒラメやニシン漁など、季節によってさまざまな魚を獲っており、旬な時期に新鮮な北海道の海の幸をお届けいたします。
高野さん、おめでとうございます!
現在は塩水ウニが大人気の高野さんですが、4月に販売していたのはミズダコ。しかもタコ丸々1匹というなんとも夢のつまった商品です。
はじめは丸ごと一匹のミズダコを買える人いるのかな……と思っていたのですが、高野家秘伝のゆで加減に仕上げられたミズダコは絶品で、ひょいひょいと売れていくんですよ。驚きです。
気になる3人目はこの方......
👑 第2位:舘岡勇樹さん 37.6P
Producer

舘岡勇樹(噴火湾鮮魚卸龍神丸)|北海道二海郡八雲町
代々漁師の家系で父親の背中を見て育ち、幼少の頃から船に乗り手伝いをしていました。長男ということもあり、高校卒業と同時に漁師となりました。日本の漁場は年々漁獲は減り、漁師も高齢化や後継者不足で減る一方です。自分達の代で終わらず後世に残すために、今出来ることを精一杯やってまいります!
舘岡さん、おめでとうございます!
噴火湾はホタテの養殖が盛んな地。もちろん舘岡さんのホタテは刺身でも焼いても最高に美味しく、BBQなど今の時期にはピッタリです。
そして、噴火湾の「赤い宝石」ボタンエビも忘れがたい。次の海老漁は秋頃になりそうですが、春とは違い綺麗なたまごを抱いているそうです! 今から楽しみですね〜。
👑 第1位:中村彩さん 108.2P
Producer

中村彩(はちろべ水産)|三重県鳥羽市
はちろべ水産の中村です。10月から4月まで牡蠣の養殖をして、7月から9月まで海女漁でサザエやアワビ・ウニ等を採っています。嫁ぐまで大阪に住んでいたのですが、小さい頃から安楽島にはよく遊びに来てました。幼少から慣れ親しんだ海に触れ合える喜びと、海女で潜った時にサザエやアワビ等を見付けられた時の嬉しさは何事にも変えがたいです。
中村さん、おめでとうございます!
あらしま牡蠣がおいしいのはもちろんですが、中村さんのコミュニティ投稿は本当に素晴らしいと思います。食べた人たちと中村さんとのやりとりを見ているだけで心が温かくなり、自然と笑顔になってしまいます。
作り手と食べ手がつながり、食べ物の背景を知り、コミュニケーションを楽しみ、同じ生産者の食べ物を食べた人どうしで食べ方を共有する。
そんなポケマルが追求する「つながり」が自然と形になっていることに感動しました!
陸の生産者さん編
👑 第3位:久保田勝揮さん 63.5P
Producer

久保田勝揮(久保田農園)|福岡県福岡市
島の暖かく穏やかな気候を生かし、柑橘を栽培しています。祖父が独学で始めた柑橘栽培の力になれるように、柑橘研究所で2年間研修を受け、20歳から農業を始めました。就農して15年、柑橘の魅力にとりつかれ、毎日心を込めて栽培に取り組んでいます。
久保田さん、おめでとうございます! 4月の思い出は、何と言ってもブラッドオレンジ!! 鮮やかな色合いは目を引くものがありました〜。
能古島(のこのしま)の風土を活かした豊かな柑橘たち。これからもよろしくおねがいいたします!
👑 第2位:川島 寛さん 73.4P
Producer

川島寛(石垣イチゴ かねとよ川島農園)|静岡県静岡市
生家はいちご農家でしたが、私は長く会社員をしておりました。60歳の定年を迎える時、元気にいつまでも働きたいと思い農業を選択しました。両親はリタイヤしていましたので荒れた畑を再生したりと大変でしたが、周りの人たちに教わりながら美味しいイチゴを栽培しています。
川島さんおめでとうございます! 川島さんといえば、こちらの記事(完熟イチゴの悩みごと…「おいしさ」と「きれいさ」の狭間で)が思い出深いです。
イチゴの調子が徐々に悪くなってきた4月でしたが、川島さんのコミュニティ投稿からは、川島さんの責任感、お客様への愛、そしてポケマルへの愛を感じました。これからもよろしくおねがいします!
👑 第1位:吉澤薫さん 99.3P
Producer

吉澤薫(kiyoshi berry)|栃木県宇都宮市
宇都宮市、国道293号線沿い、2,400坪のビニールハウスで、ジューシーな「とちおとめ」を栽培しています。当園は昔ながらの「土耕」でいちごを栽培しています。土には地面から来るパワーとたっぷりの栄養が蓄積されています。肥沃な土は、いちごに濃厚な甘みとコクを生み出します。
栄えある初回ランキング1位は、栃木県でとちおとめを栽培している吉澤さんでした。おめでとうございます!
小粒の訳ありジャム用イチゴが大人気。しかも、それを食べた人たちから着実にごちそうさま投稿をもらい、堂々のトップです。
私も手作りのジャムを作って投稿したくなってきました! ……が、イチゴはすでに旬終了〜。また来期もよろしくおねがいします!
総合1位は…
最後に水陸両方の生産者さんのなかでの1位を発表します。
みなさんお気付きかとは思いますが、2018年4月の総合チャンピオンは、三重県の中村彩さん! すごいですねぇぇ!
ちなみに、MGU殿堂入りの茶太郎さんは、今期、あらしま牡蠣を5回リピートしているようです……。茶太郎さんもさすがです。

茶太郎さんのごちそうさま投稿の写真
あらしま牡蠣のシーズンは終わってしまいましたが、夏には中村さんが海女として海に潜ってとってくれるサザエの出品もあるはず! 楽しみにしていてくださいね。
* * *
今回ランキングをつくるにあたり、ポケマルオフィスには「あの○○さんがランクインしてない…だと!?」というざわめきが巻き起こっていました。
どうやらこの計算式、想像以上に奥が深そうです。単なる購入数だけでなく、お客様とのつながりが結果を大きく左右する……。まさに、作り手と食べ手の二人三脚です。
しかし、それは裏を返せば、どの生産者さんにもランクインするチャンスがあるということ!
食べ物の旬はどんどん変わっていきます。そして、ポケマルにはどんどん新しい生産者さんが加わっていきます。来月のランキングも楽しみです。
文=ポケマル編集部