さぁ、今年も柿の季節がやってきましたね。 今年の柿のなりは例年に無く凄い生命力を感じます。 昨年の伊豆半島の台風の直撃により、強風対策でだいぶ高さを切り詰めたのもあり、元気に生きる力が漲っております。 こちらの柿（英名:Persimmon=パーシモン） 品種は『四ツ溝（よつみぞ）』 1玉約80g〜130gと比較的コンパクトな柿 こちらも当たり前に農薬、化学肥料、動物性堆肥、除草剤すら一切の不使用 あまり、耳馴染みの内品種ではないでしょうか。 それもそのはず、こちら静岡県の東部地方が原産の数少ない珍しい種類の柿なんです。 こちら静岡にある愛鷹（あしたか）山の周辺に自生していた渋柿の一種で、昭和30年代に商品として栽培、出荷されるようになりました。 別名「するがの柿」とも言われるほど、こちら駿河（するが）の国が原産であり、名産の一つでもあります。 誇らしい逸品でございます^ - ^ その名前の由来は、横に水平に切ると肩の箇所の断面が丸みを帯びた四角で、その4つの側面に西条柿と同じようにうっすらと“4つの溝”が入っている事に起因します。 横から見ると可愛いハート型に見えるフォルムも、とても愛らしい柿です。 そんな、こちら駿河の地域で古来から脈々と受け継がれる独自の品種の四ツ溝柿。 一般的には“渋柿”にあたるので、昔から炭酸ガスやアルコールを使ったり、熱いお風呂に入れるなどをして渋を抜いて出荷、または皮を剥いて干柿用の柿として長年利用されて参りました。 ここ近年多様な世界のフルーツが出回る様になり、柿自体の生産量と消費量の減少を鑑み、そこに生産者自ら“待った”を掛けるべくもう一度その独特の特性に目を向けようと思いました。 まずは、昨年辺りからメディアでも注目され始めたカルテノイドの一種【βクリプトキサンチン】という日本の温州みかんや柿に多く含まれる特有の成分から見ていきましょう。 【βクリプトキサンチン】 ・肺がんリスク低減 ・飲酒による肝機能障害のリスク低減 ・高血糖による肝機能障害リスク低減 ・動脈硬化のリスク低減 ・インスリンの抵抗性リスク低減 ・閉経女性での骨粗しょう症のリスク低減 ・メタボリックシンドロームのリスク低減 ・喫煙、飲酒による酸化ストレス低減 など、何やら現代病の救世主とも言えるこの成分が研究によって徐々に明らかとなって来ましたね。 昨年の某マツ◯・デラックスさんの番組で取り上げられてから、その後のみかんの注文が殺到したのは記憶に新しいことです。 続いてオンタイムな話題 【柿渋のコロナウイルス無害化作用】 これはここ最近の報告で、メディアで注目されましたね。 この柿渋とは、柿に含まれるポリフェノールの一種である、柿タンニンの事ですね。 ちなみにこの渋の柿タンニンは、甘柿にも含まれております。 なのに、なぜ渋を感じないか？というと、水溶性（水に溶ける）渋か、そうでないかの違いなんですね。 口に入れた時に水溶性だとそのまま舌に触れてしまい、渋を感じ、不溶性（溶け出さない）渋の形に変形したものだと、渋みを感じる事なく胃の中までそのまま運ばれていくというメカニズムですね^ - ^ 面白いですよね。 そしてお馴染みの【ビタミンC】 お馴染みですが、あまり知られていない事 実はビタミンCの含有量がフルーツの中でもあのレモンを抑えてトップクラスというデータもあるのです。 これは意外性もあり結構知らなかった方も多いのではないでしょうか^ - ^ それも1玉食べるだけで1日のビタミンC推奨摂取量を満たせるほどの豊富な量を含有しております（品種差、個体差はあります） そして最後に 実は渋柿の方が、一般的な甘柿よりも糖度が高い事。 これはご存知でしたか？ この四ツ溝柿、糖度はなんと20度ほどまで上がり、中には22度という個体も存在したとか、、、 参考までに、よく見かける次郎柿は16度程との事です。 凄く甘いと言われるメロンも16度でとても甘いので、その甘さは容易に想像できますね。 、、、いかがでしたでしょうか。 現代の救世主的フルーツとも言える、古くから日本で愛され続ける柿の有効成分のオンパレード もはやスーパーフルーツを通り越してミラクルフルーツと言っても差し支えないポテンシャルを隠しておりましたね。 灯台下暗しだった部分をもう一度掘り下げただけはありました。 上記のとんでもない事が多数発覚したので、その労力は無駄では無かったと安堵しております。 さて、 当園のこの【四ツ溝（よつみぞ）柿】 少し普通と異なるこだわりがございまして。 それは、お湯につけたり、アルコール（焼酎など）をヘタの部分につけたり、炭酸ガスに入れたりして、と渋抜きの工程は様々ですが、私は是非画像3枚目のような自然に常温で追熟して透き通るようなベッコウ色に変わり、ぷよぷよと柔らかくなってから食べてもらいたいです。 柔らかく完熟すると、なんと自然に渋が抜けます。 （可能ならば皮ごと。皮と実の間にこそ大切な成分が多く含まれているからです） そのメリットは 難しい渋抜きの作業の手間がかからない 糖度を最大限まで高められる 食べる時にヘタをキュポンと取りスプーンですくって手を汚さず食べられる（そのま丸かじりでもok!） ぷよぷよをそのまま凍らせて天然シャーベットにも出来る 追熟までの時間の経過を視覚的にも楽しみ、このせわしなく目まぐるしいスピードの世の中から一旦自身を切り離し、優雅な『待つ時間』を満喫出来る 以上を贅沢に、そして優雅に味わって頂きたいからです。 その完熟に至った食感はいかに？ スプーンでもすくえるほど、歯触りがきめ細かくシルキーで、上品ななめらかな舌触り 見事の一言です 画像3枚目の様に透き通るようなベッコウ色に変わって、ぷよぷよと柔らかくなります。それはまるで蜂蜜が中にぎっしりと詰まっているのではないかと錯覚するほどのインパクトも味わって頂きたいです。 勿論、従来の干柿用や、皮ごとスライスしてのドライ柿チップス製作、柿酢作りなどにも安心して丸ごとお使い頂けます。 ぷよぷよのジェリー触感よりも固い柿がお好みの場合、従来の渋の抜き方で渋抜きをして頂くと固いまま甘い柿でもお楽しみ頂く事もできます。 それでは、優雅なひと時をお楽しみ下さいませ good luck 【ご注意】 完熟状態のぷよぷよでは、そのあまりのデリケートさに輸送に耐えられない為、まだ輸送に耐えられる固さのモノを選んでお届け致します。 中には輸送中に熟が進み、柔らかくなる気の早い個体も出るかもしれません。許してやって下さい。早く美味しく楽しく食べられたいと願う早とちりなやつもおります。大目に見てやって下さい。そんな早とちりさんから優先的にお召し上がり下さい。 ご自身で追熟をされる際、お召し上がりのペースにもよりますが、ペースがゆっくりの方の場合、冷蔵庫に入れて頂いて熟のスピードを落とす事も出来ます。ご自身でコントロール頂けたらと思います。常温だと日に日にどんどん進みますので、たくさん一気に食べたい方は常温でのご保存をオススメ致します。 熟が甘い場合、多少の渋みが残る場合がございます。 舌が痺れる体験をされてみるのもこのご時世なかなか無いと思うので、あえてされてみるのもよし（なかなかに面白いです）、その場合もう少し時間の経過を待ってから再度お試し下さいませ。（なお、渋もポリフェノールの一種ゆえ、お召し上がり頂いてもなんら問題はございません） 自然の受粉状況により大きな個体の中には種を含むものがあります。小さいと比較的種が含まれていない事が多いです。差別なく混合でお届け致します。 自然の中で生き抜いてきた強者揃いです。 天然由来の外皮に黒い線や点もございますが、お召し上がり頂いてもなんら問題ございません。 過酷な自然環境の中生き抜いた証、とくとご覧下さいませ。 #persimmon #柿 #するがの柿 #パーシモン #よつみぞ柿 #よつみぞ #四ツ溝柿