福島県双葉郡楢葉町

緑川英樹

りきっど

◆ お客様へご挨拶
木戸の交民家 Co-minkaの緑川英樹です。木戸の交民家 Co-minkaは常磐線木戸駅から徒歩7分の場所、福島県双葉郡楢葉町にある築73年の古民家の管理人をしています。
東日本大震災によりこの地域では、多くの被災家屋が解体されている状況の中、この古民家を再生・活用し、この場所を、この地域で暮らす方、働く方、支援者として関わる方々を含めた、地域コミュニティの交流の拠点としようと取り組んでいます。

この古民家を交流の生まれる民家に。この場所から色々な方々と、共に(Co-)が生まれる民家(minka)に。こうした意味をこめて、木戸の交民家 Co-minkaと名付けました。この場所は2016年9月からスタートし、多くの方々のご協力のもとDIYでリノベーションを進めてきました。今では、多くの方々にこの地を訪れていただく場所として民泊なども展開しています。

2017年からは、交民家の位置する山田岡地区のとなり、山田浜地区内の農地(田んぼ)をお借りし、米づくりにチャレンジを始めました。この田んぼは、津波でご自宅を流された方の田んぼをお借りしています。目に見える範囲には除染廃棄物の仮置場もあります。大切なふるさとだからこそ、青々とした絨毯を作っていこうと。そして秋には出来上がった米を、関わってくださった皆さんと楽しく食そうと、取組を始めました。

2018年からは木戸の交民家 Co-minkaのオーナーさんが所有する7反の農地をお借りし、水稲作付を再開させました。多くの方々と共に、米づくりに取り組んできました。
2019年は地域の先輩農家さんらのアドバイスも頂きながら、特別栽培にチャレンジも始めました。今年は福島県が開発したオリジナル品種天のつぶと、特別栽培によるコシヒカリを作付けしました。この秋は福島県内に台風や大雨が続き、危ぶまれましたが、なんとか今年も収穫することができました。
震災前この木戸という地は農業が基幹産業であり、東日本大震災および原発事故による全町避難によって、その風景や営みは大きく変わってしまいました。あの震災から8年も経過しますが、まだまだ多くの場所で営農の再開が至っておりません。

その昔ここにあった景色や営みを少しでも取り戻すことができたらという思いではじめた農業。そう思い立ってからあれから3年が経ちます。今この地を訪れて、私たちのお米を食べていただき「おいしい」と言ってくださることがとても嬉しいです。また若輩者の私たちの姿を見て叱咤激励、ご指導いただける地域の皆さんにも深く感謝しつつ、この地域での米づくりを継続していきたいと思います。

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