岐阜県恵那市明智町にある明智あたご農園の板坂清司（いたさかきよし）と申します。 当園では、農薬、化学肥料を使わない、安心で美味しい作物を育てていきたいと考えています。できるだけ自然に近い無理のない農法を目指しています。 また、当園は標高５４０メートルの中山間地にあるため、そのような自然環境や地域特性に合った農業を模索していきたいと考えています。 当園では除草剤を含む農薬、化学肥料を使っておりません。また、圃場に入れる有機物についても、できるだけその圃場で育った草や作物の残渣を用い、畜産堆肥等の内容の不明なものは圃場に持ち込まないようにしています。畜産堆肥は動物に与えた飼料内容や薬物のリスクがあるとともに、過剰な畜産堆肥の使用は圃場環境や作物へのリスク（特に硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ）の問題）があると考えています。 また当園では、肥料分はできるだけその圃場で育った草や作物の残渣が土中に混ざって分解されたものを利用するようにしており、作物に積極的に肥料（元肥、追肥等）を与えることはしていません。それによって、土や作物本来の力を引き出し、作物自体も健康で、作物本来の味のする美味しい作物を育てたいと考えています。 また、圃場に生える草も圃場環境を構成する大切な役割があると考え、除草作業も最小限に留めるようにしています。