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加藤 淳

岩手県盛岡市

加藤 淳 | 南部片富士印

大豆 枝豆

岩手県盛岡市

加藤 淳 | 南部片富士印

大豆 枝豆

◆お客さまへのごあいさつ◆ 岩手山麓に棲む妖怪豆じじい こと 南部片富士印の加藤淳です。 啄木が「ふるさとの山はありがたきかな」と詠んだ岩手山。南部片富士は岩手山の別称です。 そのお山の頂上から直線距離で7キロという、まさにお山の懐に抱かれて小さな畑を営んでおります。山河自然の化を享けて、雄大なお山のその季節季節にその時時に変わる姿を見上げながら、ひたすら土いじりにいそしんでおります。豊かな自然を愛し、その愛するものを守るためにオーガニック栽培を行っております。農薬は一切使用せず、肥料は緑肥のみ。うちの畑には小指くらいの太さのミミズ君もいますよ! ◆農家/漁師になった経緯◆ 農業は自然の中で、無から有を創ることができる業種のひとつです。 もともと私は農家に生まれたわけではありません。 私が農業をやろうと決断したのは2011年の東日本大震災が契機です。もちろん内陸なので津波の被害は無かったのですが、物流が途絶えました。スーパーには長蛇の列。店頭に口に入るものは全くない。お金があっても物が買えない。私はもともと知り合いの農家から玄米を買っておりましたし、水も何とか確保できていたので、長蛇の列に並ぶことなく宮沢賢治が言ったところの、「一日に玄米四合と味噌とわずかな野菜を食べ」じっといつ回復するかわからない物流が復旧することを待っておりました。2週間ほどで物流は回復してきたのですが、そのときに「やはり生産手段を持たなければだめだ」と感じ、かねてより縁のあったお山の麓、滝沢市柳沢にて畑をやり始めました。 ◆生産物・地域の紹介◆ 私は大豆だけの単作をしております。お山の麓という冷涼な気候と栽培時期が5月~11月に渡るため裏作はできません。なぜ大豆かというと蛋白源だからです。これは前述の東日本大震災が絡んでおります。 その大豆の中で、「秘伝」という品種を栽培しております。この品種は中晩成種の青豆(香り豆)です。枝豆の収穫は9月末~10月初といわゆるビールに枝豆という時期には間に合いません。しかし、大粒で糖度も高く、また香りと旨みが強いのが特徴です。これを年内、天日乾燥させ、大豆にするとさらに旨みが増してきます。 この品種は岩手県の種苗メーカーが作った岩手生まれの大豆です。 ◆伝えていきたいこと・信念◆ 薬品や肥料を使って環境を作物に合わせるのではなく、本来の自然の営みとして作物は環境に合わせてくれます。私はただただ土をいじって秘伝大豆が環境にあわせて育つお手伝いをしているだけです。 あるときは優しく、あるときは厳しい、そういう自然の中で育ったいのちは、やはり生命力あふれる強い味がします。同じ天候の年などあるはずはありません。ですから、秘伝大豆もその年々で味が違います。粒の大きさも違います。しかし、どの年にも共通して言えるのは、自然の滋養を十分に吸収した強さみずみずしさに溢れているということです。 私たちが命を繋ぐ「食」という行為は栄養素の分子式を食べるのではなく、他の命をいただくことにほかなりません。私が自然循環型有機栽培で秘伝大豆を作ることとは、工業と化した農から生命を見つめる農への転換であり、お客様が自然の豊かさを思い心豊かな生活をすごしていただくことへのお手伝いだと思っております。 ◆今後の展望・夢◆ 大豆というと、真っ先に思い浮かばれるのは豆腐・納豆の加工食品だと思います。ですが、南部片富士印の秘伝大豆は茹でて塩をふって食べることをお奨めしております。枝豆のようにそのままで美味しい。そういう食べ方を大豆ができること、そして大豆は協調性のあるお出汁がとれること、これを広めていきたいです。 また、大豆は比較的栽培が容易な作物です。ですから、これから就農を考えている方にノウハウを伝え栽培の柱にしていただきたい。私の地域も耕作放棄地がたくさんあります。そのような土地を活用し、ふるさとに帰ってきたくても職がないという方に生産手段を持っていただくことが、持続可能な地域を造る術であると思います。 自然と共生する農場が点在する地域、そんな魅惑的な地域を創り、生産者のみならず、作物を消費していただいている方々が還ってくる場としても機能していく、そんな地域造りの夢を抱いております。 ◆その他アピールポイント◆ 国内初!オーガニック雫石がIFOAMよりPGSの公式認定を受けました。 私はオーガニック雫石というグループ(任意団体)に属しています。 このグループが2018年の12月に有機農業のグローバルスタンダードを策定するNGOのIFOAM-Organics International(国際有機農業運動連盟・International Federation of Organic Agriculture Movement)から、有機認証制度として推奨している両輪のひとつであるPGS (参加型有機保証システム・Participatory Guarantee System)の認証グループとして認定されました。 片一方の認証制度として推奨しているのが第三者認証制度です。日本では有機JAS(日本農林規格)がこれにあたります。 有機JASは国より委託された認証機関によって有機認証され、公正性が保たれます。 これに対しPGSはグループ内で有機認証をします。この場合の公正性はグループ内のあらゆるメンバーによって審議・調査・認証することで保たれます。 グループの構成は生産者だけではありません。地域に生活基盤がある消費者や事業者 等、有機に関心のある方は誰でもが、環境的ステークホルダーとして参加できます。参加型といわれる所以です。 PGSに求められる重要なことにPGS活動というものがあります。これは、非生産者も生産者も皆で学習をしていきましょうというもので、そのテーマは会員が持ち寄ります。栽培方法・技術であったり、食育であったり、地域開発(耕作放棄地、限界集落等)であったり、おいしく食べる方法の研究であったりです。こういう活動を通じて、会の生産者と非生産者の距離は格段に縮まっていきます。 お互いの顔を見ながら、自然の生態系に思いを馳せ、地元の環境をどう保全するか、子どもたちが大きくなったときにも土地は(経済はとはいいません)相変わらず豊かであるのか、議論をし、実践し、地域の方々を巻き込んでいく。 いわば、PGSとは、有機の栽培技術や生産物にとどまらない、『畢竟、オーガニックを核とした地域作りである』のです。
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